4 正攻法でいきましょう
正攻法でいきましょう
これは、私の留学先の兄弟子で、現在も共同研究者としてお世話になっている呼吸器内科医(兼産業医)のO先生の言葉である。
実は私は、山梨大学に赴任する8年ほど前、某大学より准教授としてお誘いを受けたことがある。
当時の私の業績は准教授とは程遠かったものの、話はトントン拍子に進み、有頂天になっていた。
しかし(ここでは詳しくは述べないが)、ひょんなことからその話は流れることとなる。
私は「梯子を外された」ような気になり、ひどく落ち込んでいた。
そんな私を見かねて、O先生がかけて下さった言葉が、
「正攻法でいきましょう。」
であった。
私はその一言で、浮足立っていた自分を恥じるとともに、「挫折」と「分不相応の背伸びをして足元をすくわれた」ことは明らかに違うと認識した。
そして、分相応の業績を蓄積してから再度挑戦しようと奮起することができた。
O先生にはただただ感謝しかない。